ミニスカートの流行
ミニスカートは、スウィンギング・ロンドンを謳歌する女性の代表的なファッションアイテムですが、そもそもスカートの裾が徐々に短くなり始めたのは、1950年代後半のことです。
それまでのスカートはロングスカートが主流で、ティーンも母親と同じような洋服を着まわし、ティーン特有の個性そのものがありませんでした。
しかし、ティーンパワーが台頭し、彼らが自分たちのスタイルを追求し始めた時、短丈のスカートも受け入れられるようになったのです。
50年代の終わりにマリー・クワントが試験的に丈を短くしたスカートを発表しました。
そして1964年、スウィンギング・ロンドンの波に乗って、ミニスカートが大ブレイクします。
あっという間にロンドンのストリートファッションを制覇したミニスカートは、やがて海を越え、国際的なトレンドを形成しました。
フランスでは、クレージュが1965年に短丈のスカートを発表したのを皮切りに、パリコレの名立たるデザイナーが次々にミニスカートを発表。
また、モデルのジーン・シュリンプトンが1965年10月にオーストラリアを訪れ、白いミニスカートのドレスを着こなした時には、センセーションを巻き起こしました。
日本では、同じくモデルのツィギーがミニスカートの伝道師的な役割をして、後に流行したことは、広く知られています。
ミニスカートは60年代終わりのマキシスカートブームが到来するまで、ティーンの女の子の必須アイテムになります。