ゴシックファッション
ゴシック・ファッションは、70年代終わり頃から80年代前半にかけて流行したスタイルです。
ゴシックファッションは、19世紀のゴシック小説にルーツを持ち、その特色である幻想的な世界、ホラー要素などをアレンジしたものが基本スタイルを形成しています。
その影響下で形成された音楽がゴシック・ロックで、ゴシック美学や思想というものまで生み出しました。
因みに、「フランケンシュタイン」は、ゴシック小説の代表的なものです。
このフランケンシュタインに象徴されるように、どことなくダークなイメージがそのまま服装やメイクに反映されていて、ゴシック・ファッションでは、黒い服、暗めのメイクやヘアカラーが好まれます。
また、黒以外でいうと、ダークブルーやダークレッドなども好まれたようです。
暗めで、陰気な印象を受けるものこそが、ゴシック美学を反映しているのでしょう。
ゴシック・ファッションで好まれた素材はレザーやレースなど、また、スタッズアクセサリー、フィンガーレスグローブも定番アイテムになっています。
ゴシック・ファッション及びゴシックロックは、パンクの影響を受けていると思われますが、そのブームは、幾度も下火になりつつも、何度も再燃し、息の長い文化になっています。
日本でも今尚、原宿でゴシックスタイルを見かけますが、ある意味で流行を超越したスタイルを確立しているのかもしれません。