キングス・ロード430番地
キングス・ロード430番地には、マルコム・マクラーレンとヴィヴィアン・ウエストウッドの店があり、そこはまさに、最新イギリスファッションの発信地でした。
しかし、彼らは頻繁に店の名前とコンセプトを変えているので、ここで彼らの店の、1980年に入るまでの変遷を見てみます。
・1971年10月~11月 「Paradise Garage Boutique」(マクラーレンが買い付けたアイテムの販売)
・1971年11月~1973年「Let It Rock」(ヴィヴィアンがデザインした洋服、古着などを販売)
・1973年~1974年春頃「Too fast to live, Too fast to die」(60年代のロックスター風の洋服・小物を販売)
・1974年春~1976年9月「Sex」(ボンデージ風スタイル、パンクスタイルのアパレルをウエストウッドのデザインで販売)
・1976年10月~1980年9月「Seditionaries」(ウエストウッドのデザインによるアパレルを販売)
これを見ると、マクラーレンとウエストウッドが、いかに試行錯誤して、自分たちのスタイルを変えていったかが、おわかりになるのではないかと思います。
キングス・ロード430番地は、70年代のイギリスの若者にとって、常に新しいファッションを提供してくれる特別な場所であり、またイギリス・ファッションの最先端を生み出す場所でもありました。