パンク・ファッション
パンク・ファッションは、1970年代に生まれたファッションのスタイルで、パンク・ロックの影響により形成されました。
そして、このスタイルは、世界的なムーブメントを象徴し、後に何度もブームが再燃するくらいの影響力を持つことになりました。
パンク・ファッションを先導したのは、マルコム・マクラーレンとヴィヴィアン・ウエストウッドで、彼らの存在なしに、パンクファッションを語ることはできません。
若き日のマクラーレンは、故郷スコットランドからロンドンに来て暫く、美術学校を転々としていました。
その時代のイギリスでは、文化大革命が起き、若者が溢れるエネルギーを放出し、様々な新文化を形成していました。
そのような新しい時代に彼はインスパイアされ、また70年代に入るとニューヨークで新しい刺激を受け、それを形にしていくことにしたのです。
そのスタイルには、アンチ・モードや反政府、反社会といった感情が溢れていました。
典型的なパンク・ファッションは、レザージャケットにシルバーアクセサリー、スタッズグローブなどです。
レディースの場合は、そこにバレエのチュチュなどロマンティックなアイテムを加えていますが、いずれにしても挑発的なスタイルであることには違いありません。
マクラーレンとウエストウッドが、自分たちの店「SEX」で売るものがパンクスタイルの中心になり、世界的なパンク・ファッションを形成します。