エモ・スタイル(Emo Style)
エモ・スタイルは、若者の間で生まれた「エモカルチャー」に由来し、エモ・ミュージックを愛する人たちの間で広まったファッションのことです。
「エモ・ミュージック」とは、1980年代から姿を見せ始めたロックスタイルの一つで、起源はアメリカのハードコア・ロックにあります。
しかし2000年代に入ると、イギリスのティーンの間で大流行することになり、またエモ・ロックグループの「ジミー・イート・ワールド」は、2000年代にリリースしたアルバムがミリオンセラーになるなど、2000年代の音楽の中核を担うようになりました。
この音楽にインスパイアされたティーンが好んでいた服装は、「スリムフィット」がキーワードになるものです。
トップスは小さめのTシャツやスリムフィットのシャツ、ボトムはスキニーデニムなどです。
このスタイルは、男女で共通しています。
色では黒がメインで、好まれた柄は、ブロークンハート柄やスカル柄などです。
ゴシックスタイルと似ている外見とも言われますが、エモではとにかく「スリムフィット」を好むので、そこは典型的なゴシックスタイルとは大きく異なるでしょう。
エモ・スタイルを好むティーンには情緒的な面で共通点があり、うつ病やリストカット症候群の子が多いそうです。
また精神疾患がなくても、繊細でシャイで、感情の起伏が激しい子もまた、エモ・ロックに走る傾向があるが大きな特徴です。