マルコム・マクラーレン(Malcolm McLaren, 1946年1月22日~2010年4月8日)
60・70年代の、サブカルチャー仕掛け人ともいわれるのが、マルコム・マクラーレンです。
その活躍は、単にファッションデザインに留まらず、ロックバンド「セックス・ピストルズ」のプロデュースや、自らの歌手活動など多方面で新世代の文化を先導しました。
また、ヴィヴィアン・ウエストウッドとの名コンビでも知られています。
彼のファッションの原点は、母と養父が経営する服飾工場です。
ここでファッションに関する基礎を築いた彼は、後にデザインやアートを学ぶために、様々な学校を転々とします。
その過程で、ヴィヴィアンに出会ったのです。
マルコムは、富裕層に対する反抗意識、アナーキズムを含む思想を持ち、また、芸術の力は政府をも動かすと信じていました。
そんな熱い思いにヴィヴィアンは共感し、それ以後10年以上に亘り、彼女とはパートナーシップを組むようになります。
80年代中盤からは、彼一人で音楽をメインとする活動に没頭していくようになります。
まず彼自身が、1983年にアルバムをリリースし、歌手活動を開始しました。
それ以後も、定期的にアルバムをリリースし、音楽活動を晩年まで継続します。
彼にとって「ファッションデザイナー」というものは肩書きのひとつに過ぎず、彼はまた音楽家であり、音楽プロデューサーであり、パフォーマーであり続けました。
時代を常に反映した作品を生み続け、2010年に永眠します。