テディ・ボーイ(Teddy Boy)

第二次大戦後、人々が裕福になり始めた1950年代に、サヴィル・ローの仕立て屋が、エドワーディアンの時代の衣装を蘇らせる試みを始めました。

後にこれが、「テディ・ボーイ」の文化形成に繋がります。

「テディ」とは、エドワード7世の愛称で、テディ・ボーイはテディ・スタイルを真似た服装をユニフォームとしました。

テディはまたダンディズムのお手本であり、若者が王族のダンディズムを真似て自分らしくアレンジしました。

彼らの定番スタイルは、ロングジャケット、細身のズボン、襟にヴェルヴェットを施したチョッキなどです。

髪型は、グリースで後ろになでつけたスタイル、靴はオックスフォードシューズや厚底の靴などが定番でした。

この文化は、労働者階級の不良グループが始めたものですが、彼らは、サヴィル・ローで自分の背広を仕立ててもらい、ファッションにお金をかけていたようです。

また、「テディ・ガール」も存在します。

テディ・ボーイから派生した、若い女性の新しいスタイルと言えるでしょう。

彼女たちもヴェルヴェットの襟を持つジャケットを着こなし、ボトムはロールアップデニムやペンシル・スカート、そしてフラットシューズを愛用していました。

テディスタイルは60年代になると急激に衰退していきますが、その後も何度かそのブームが再来し、ファッション界に大きく影響を残した文化の一つになっています。

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