ヤスミン・ル・ボン(Yasmin Le Bon, 1964年9月29日~)
ヤスミン・ル・ボンは、80年代に最も稼いだモデルと言われていますが、デビュー当初は、決して恵まれた環境にはいませんでした。
イラン人フォトグラファーの父を持つヤスミンは、父親譲りの褐色肌に黒髪を持っていましたが、当時のモデル業界ではブロンドヘアに青い瞳というのが定番で、彼女のようなルックスではチャンスがなかったのです。
地元の美人コンテストで2位に入り、清楚な美しさを持った彼女ですが、ロンドンの事務所に所属し、本格的なブレイクが来るまでに少し時間がかかりました。
やがて、少しずつ大きな仕事をするようになり、ロンドン進出2年目には、ヴォーグやエルなどのカバーを飾りました。
1984年、ヤスミンは、当時人気絶頂にあったロックグループ「デュランデュラン」のボーカル、サイモン・ル・ボンとの出会い、1985年に結婚しました。
世界的人気を誇るサイモンと結婚した当時の彼女は、デュランファンの嫉妬により、執拗な嫌がらせを受けたといいます。
しかしそれらを乗り越え、彼らは現在でもおしどり夫婦として知られています。
ヤスミンは、モデルを続ける気はありませんでした。
現に、子供を身ごもるたびに、モデル業と距離を置こうとしましたが、年を追うごとに仕事にやみつきになっていったようです。
47歳の今でも、トップモデルとして活躍し、その傍らでデザイナーとしても活躍しています。